口が開きにくい、耳元で音がする・・・

歯科医院には、虫歯で歯が痛い、入れ歯が合わないなどを訴えて来院される患者さんがほとんどです。 しかし最近、 「顎(あご)が痛い」ロを開け閉めすると耳元で「音がする」「口が開きにくい」 などの症状で、来院される患者さんが増えてきています。 これらの症状は小学生からお年奇りまで幅広い年齢でみられ、レントゲンなどで詳しく調ぺると「 顎関節(がくかんせつしょう) 」という病気である場合が少なくありません。顎を動かすための顎関節(がくかんせつ)は、耳のすぐ前のところにあります。 耳の前に手をあてて口を開いたり閉じたりしてみましょう。口の動きと一緒に動く骨を触ることが出来ます。そこにある顎関節は、下あごの骨と頭の骨が、靱帯(じんたい)で結ぱれていて、その間にはわずかな液体と関節円板(クッションのはたらき)があり、関節の動きをなめらかにしています。さらにその関節の周りには筋肉(咀嚼筋:そしゃくきん)や神経などが複雑に入りくんでいます。顎関節は口を開け開めして、食ぺ物をかみ砕いたり、すりつぶしたりするのに、歯と協同して、とても重要なはたらきをしています。

 顎関節症の自覚症状とは

  顎関節症の自覚症状としては、 口を開け閉めしたときに、痛みがあったり、途中で引っかかるような感覚や、「コキコキ」「ガサガサ」という音がしたりします。 さらにひどくなると、口が開かなかったり、頭が痛かったりもします。内科や脳外科でも原因不明の頭痛が、顎関節症による場合もしぱしぱ経験しています。このような方には、歯並ぴやかみ合わせが悪かったり、入れ歯が合っていなかったり (調整が不十分だったり)また、歯が抜けたまま放置されていたりすることが多く見受けられます。片方の歯だけで噛む習慣があったり、ほおづえや歯ぎしりの癖(くせ)や、どちらか片方だけを向いて寝る癖があったりする方にも顎関節症は起こりやすいといわれています。また、顔や顎をぷつけてけがをした方には、頑固な顎関節症で悩んでいる方もいらっしゃいます。また、精神的なストレスが原因で症状がでる方もみられます。しかし、原因は必ずしも一つではなく重複している方も多いため、治療法もそれぞれ異なってきます。

 顎関節症の対処法とは?

  診察やレントゲン検査で「歯の異常」があれぱ、まずその治療を行います。虫歯の痛みや入れ歯の不具合のため、片方の歯でかむような状態の方は歯の治療(虫歯の治療や入れ歯の調整)を行うと、比較的早期に顎や頭の症状が改善されます。歯が抜けたままの場合には、差し歯やブリッジなどそれぞれの患者さんに最も適切な方法で歯の治療を行います。 歯ぎしりのひどい方には、寝る前に装着するマウスピース(歯と歯の間のクッション)を作って顎関節の負担を軽減します。もちろん、顎関節の周りに炎症のある方には消炎剤や痛み止めの飲み薬がよく効きます。
  顎間節症は症状がでたときには、顎の関節に異常が始まっています。放置して慢性化すると、関節の靭帯や関節円板に障書が及んで口腔外科で処置の必要がある場合もあります。 「変だな」と思ったら早めに相談することをお勧めします。


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